告知内容

「青空のむこう」「わたしはマララ(共訳)」「リンドバーグ空飛ぶネズミの大冒険」など、これまで500点を越える洋書の翻訳をされている、翻訳家・法政大学社会学部教授の金原瑞人さんの講演会です。翻訳秘話や翻訳作品の魅力などたっぷりとお話しいただきます。

日時

2018年10日14日(日曜日)13:30~15:30

場所

塩尻市市民交流センター(えんぱーく)3階多目的ホール

講師

金原瑞人(かねはらみずひと)さん

1954年岡山市生まれ。法政大学教授・翻訳家。児童書やヤングアダルト向けの作品のほか、一般書、ノンフィクションなど、翻訳書は500点以上。訳書に『豚の死なない日』、『青空のむこう』、『国のない男』、『不思議を売る男』、『パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々』、『わたしはマララ』、『月と六ペンス』など。エッセイ集に『翻訳家じゃなくてカレー屋になるはずだった』、『翻訳のさじかげん』、『サリンジャーにマティーニを教わった』。新刊に『このサンドイッチ、マヨネーズ忘れてる』、『ナチスに挑戦した少年たち』。

講演概要

金原瑞人さん1
金原瑞人さん2

法政大学教授で翻訳家の金原瑞人さんの講演会を開催しました。

これまでに500冊を超える翻訳を手掛ける金原さんですが、一人称の訳は特に至難の技といいます。英語はすべて「I」で済みますが、日本語は「私」や「ぼく」、「俺」など多様で、いかにふさわしい人称を与えるかが翻訳家の腕の見せ所とのこと。「人称の訳に読者や編集者はあまり気を留めてくれない。」「日本人が人称について考えている時間に、英米人は何を考えているのだろうか。」と苦しみも吐露されました。

翻訳は似顔絵のようなもので、異なる文化をそのまま日本語に表現することは無理だとしつつ、「こんなに違う文化なのにここは通じるのか!」という発見もあり、それが翻訳の醍醐味だと語ってくださいました。

会場では、金原さんの著書の販売とサイン会も行いました。ご参加くださった皆さま、ありがとうございました!

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