告知内容

塩尻市を中心に、地域の偉人・文化を見つめなおし、魅力を紹介・発信する講座「地域文化サロン」。今回は、塩尻の民話をテーマにした講演会です。「ちごちごの花」や「うとう峠」など、塩尻に伝わる民話を、現代の塩尻の風景と重ね合わせてひもときます。

講師は、前松本市立博物館長で、現在は重要文化財馬場家住宅館長を務める窪田雅之さんです。

日時

2018年11日11日(日曜日)13:30~15:30

場所

塩尻市市民交流センター(えんぱーく)3階多目的ホール

講師

窪田雅之(くぼたまさゆき)さん

昭和31年松本市生まれ。國學院大學卒。松本市教育委員会在職中は、重要文化財馬場家住宅整備、松本まるごと博物館構想策定などに携わる。現在、重要文化財馬場家住宅館長、長野県民俗の会会員、全日本博物館学会会員、信濃史学会会員。著書に『信州松本発。地域博物館ノート』(書肆秋櫻舎)、『近代松本地図集成』(秋櫻舎)、『昭和の街角 松本・東筑摩・塩尻』[監修](郷土出版社)など。

講演概要

講演では、塩尻に伝わる民話の中から「デーラボッチ」、「うとう峠」、「ちごちごの花」、「小曽部の道祖神」の4話を取り上げ、舞台となった場所を記した古い文書や地図、現在の写真などさまざまな資料から解説。物語が生まれた背景に理解を深めました。窪田さんは、民話の背景にはその土地の風土がかかわっているが、創作した先人の心意にはわからない点もあるといいます。

「現代では民話に触れる機会は少なくなっているが、荒唐無稽に思える物語でもいったん受け入れ、現地に足を運んでみると見えてくる景色がある。それは、先人の営みや地域の歩みを知ること。豊かな郷土をつくることにつながる」と語ってくださいました。

会場では、窪田さんの著書の販売とサイン会も開催しました。ご参加くださったみなさま、ありがとうございました!

窪田雅之さん
f9171d317e16725d7f1f17f4ac7dc71c