告知内容

中澤さんからのメッセージ
「職種のデパート」と呼ばれる全国紙で働く記者もいろいろなタイプがいます。事件・事故・裁判から政局・国政・外交問題、さらに書評・文学・映画・古典芸能から論壇・オピニオンなどまで……幅広い分野の記事を書いてきたアラフィフ記者のお恥ずかしい読書遍歴の一端をお話しします。

日時

2018年11日25日(日曜日)13:30~15:30

場所

塩尻市市民交流センター(えんぱーく)3階多目的ホール

講師

中澤雄大(なかざわゆうだい)さん

新潟県長岡市出身。1990年、毎日新聞社入社。西部報道部を経て、政治部で首相官邸、外務省、国会、自民党などを担当し、「戦後60年 天皇皇后両陛下サイパン慰霊へ」をスクープ。近年では「没後45年 三島由紀夫 全集未収録・未発表書簡発見」「生誕110年井上靖『終戦前後の日記3冊』発見」などを特報。学芸部副部長を経て、現在は統合デジタル取材センター副部長。著書に『角栄のお庭番 朝賀昭』(講談社)、『佐藤泰志 生の輝きを求めつづけた作家』(河出書房新社)など。

講演概要

全国紙のトップ記事など手掛ける毎日新聞記者の中澤雄大さんを講師に迎え、記者を目指した動機や記者の仕事の紹介、中澤さんが取材した著者のインタビューなどお話しいただきました。

中澤さんが政治関係の担当記者だったころは、朝の5時半から夜中の12時1時まで張り込み取材を続け、そのあと会社に戻って記事を書く。そんな生活が続いたそうです。皇室関係の記事を書く際は一番デリケートで、場合によっては新聞社にいられない状況になるとか。タフでないと出来ない仕事ですね。政治家を取材するときは、知識がないと値踏みされ、相手にされないケースもあるため、取材の合間に政治家の評伝や、オーラルヒストリーを読んで歴史などを学んだそうです。

本は自分に都合の良いことしか書いていないので、真実に迫るには、複数の本を読むことが重要と言及。新書で頭の体操をしてから専門書を読むなどの読書テクニックも紹介してくださいました。

最後に、「一生新人」いうと気持ちを大事に、これからも花を咲かせられるように頑張りたいと話してくださいました。中澤さん、これからもいい記事を期待しています!

ご参加くださったみなさま、ありがとうございました。

中澤雄大さん
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