告知内容
2011年3月の東日本大震災から間もなく7年を迎えようとしています。
今回、塩尻市立図書館では、写真家の大西暢夫さんの監督による被災地のその後を見つめるドキュメンタリー映画「家族の軌跡~3.11の記憶から」の上映会と、大西さんの講演会を開催します。講演会では、現地で取材を重ねる大西さんが見た被災地の現実などをお話しいただきます。
当館では、被災地の状況や被災者の想いを後世に残すことが図書館の重要な役割の一つととらえています。この機会にぜひご参加ください。
講演概要
3月18日(日曜日)、今年度最後の本の寺子屋は写真家の大西暢夫さんによる監督作品「家族の軌跡~3.11の記憶から~」上映会と講演会です。
寺子屋では初となる映画上映となりました。
映画は、東日本大震災で被災した、東松島の小野駅前にある仮設住宅や、日給8000円でがれき撤去作業をする人々のインタビューを通して、今そこに生きる人々がどのような思いで暮らしているのかを描いたルポタージュです。新しい建物や道路が建設され、新たな地域コミュニティーができつつある一方、亡くなった家族への思いなど、心の傷は簡単に癒えるものではないという現実が、私たちの胸にささりました。
映画上映後、大西さんによる講演も行いました。
今年の3月10日、大西さんとキャッチボールをしたとき、被災当時3歳だったマー君が、震災から7年経った今になって初めて、津波が来た時のことや避難所の様子など、具体的な話をしてくれたそうです。時が経って思い出すことや伝えたいことがあるんですね。
「亡くなった家族が中心の生活になっている。この世からいなくなってはいない。3/11はこれからも東北に行くと決めた」と、大西さんはお話されました。
今回の上映会での売り上げの50%は「東松島市東日本大震災義援金」や小野駅前応急仮設住宅で製作されている「おのくん」の援助に使われる予定です。
ご参加いただいたみなさん、大西さん、ありがとうございました。
日時
2018年3月18日(日曜日)13時30分から15時30分
場所
塩尻市市民交流センター(えんぱーく)3階・多目的ホール
講師紹介
大西暢夫さん(写真家)
1968年岐阜県揖斐郡池田町育ち。18歳で上京し、東京総合写真専門学校卒業後、写真家/映画監督の本橋成一氏に師事。1997年にフリーカメラマンに。25年間の東京での暮らしから、2010年11月より故郷の岐阜県揖斐郡池田町の古民家で暮らす。
講演写真



ポスター
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