信州しおじり本の寺子屋の、宮田政幸さんによる講演会について報告しています。

講演会「ミニコミ誌発行の理想と現実~月刊イクジィの出版を通して見えるもの~」

松本出身で中学校教諭をされていた経験もあり、現在、地元エリアの育児世代をネットワークする、子育て応援マガジン「月刊イクジィまつもと」編集長の宮田政幸さんによる講演会を開催します。
地元のミニコミ誌として15年を超える期間、発行をしてこられた中で感じている理想と現実について、地域や読者との関わりについてもお話していただきます。ぜひご参加ください。

日時

2015年1月31日(土曜日)13時30分から15時

場所

塩尻市市民交流センター(えんぱーく)3階・多目的ホール

講師

宮田政幸さん

1960年、松本市生まれ。県内で中学校教諭を4年間務めた後、転職。タウン情報誌「シティボックスまつもと」の編集に5年間携わる。以後、フリーの取材記者、コピーライターの6年間を経て、1998年4月、松本エリアの子育て情報誌創刊のため、会社設立。
2015年3月号で通巻200号の発行となるが、翌4月号より有代誌からフリーマガジンへと転換を図るべく準備を進めている。有限会社メディアゴーゴー代表取締役、月刊イクジィまつもと編集長。

当日の概要

『月刊イクジィ』は平成10年6月に創刊しました。創刊当時のスタッフは編集担当と営業担当の2人で、現在は現役ママを含む5人が編集から配本までの業務に関わっています。
「イクジィ」は発行エリアである松本や塩尻などに絞って情報を掲載しており、読者の方にとって子育てに関わる身近な情報を集めるための重要なツールとなっています。その発行方針として、「活用、教示、記念、コミュニケーション、共感(+貢献)」を掲げており、グルメやイベント情報以外にも専門家による子育てのアドバイスを掲載するほか、読者と編集部、企業をつなぐコミュニケーションツールとしての役割も果たし、さらには地域の子育て環境改善のための活動もされています。
地元の子育て世代から絶大な支持を誇ってきた「イクジィ」ですが、読者層の活字離れやインターネット・スマートフォンの普及により、販売部数の面で苦戦を強いられており、より読者のニーズに沿った特集を組んだり、産院など書店以外の配布場所を拡大するといった対策をされてきたそうです。
2015年4月よりフリーマガジンへ移行することにより、書籍売り上げ分の減収や新たな設置場所の開拓等の課題はあるものの、より多くの方に行き渡ることや、それにより広告効果が上がるなどのメリットも見込まれるそうです。フリーマガジンとなっても、「イクジィ」ならではの温かい紙面づくり、読者にとって身近な情報発信の充実に努めていきたいとのことでした。

宮田政幸さん

チラシ画像

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