告知内容

今年で6年目を迎える「信州しおじり本の寺子屋」。今年度も充実した内容で開催してまいります。最初の講座は、熊本日日新聞社論説主幹の高峰武さんによる講演会です。昨年発生した、熊本地震や、水俣病などの取材の様子、取材を通じて感じていることなどについてお話しいただきます。

講演概要

 熊本日日新聞論説主幹の高峰武さんをお迎えし、今年度初となる寺子屋の講演会を開催しました。
昨年度発生した熊本地震、社会問題となった水俣病、そして1948年に起こった初めて死刑判決に対する再審無罪が確定した冤罪事件の免田事件に関して、耳を傾けるべきだったちいさなポイントをお話しいただき、歴史的な事例から考えるヒントをいただきました。

 高峰さんは、「被害者や訴え続ける人がいることで、声を聴くことができる。ありがたいことだ。この世はまだ捨てたもんじゃない」とおっしゃいます。「人間は後ろ姿は見えない。だから人の目や合わせ鏡が必要なんだ。新しい時代をどう作っていくのか。」小さな事柄でも、のちにつながる大きなヒントが隠されている。それはすべて報道されないかもしれないという事も知りました。このようなお話を伺うことで初めて知る事実がたくさんあります。これからを生きる私たちは、先人から学んでいなかければならないということを改めて考えされられました。

 今年度の「信州しおじり 本の寺子屋」はこの講演会を最初としてスタートを切りました。ご参加いただいた皆さま、ありがとうございました。今後の事業もぜひご注目ください。

日時

2017年5月14日(日曜日)13時30分から15時30分

場所

塩尻市市民交流センター(えんぱーく)3階・多目的ホール

講師紹介

高峰武さん

1952年生まれ。熊本日日新聞社論説主幹。
水俣病や再審免田事件などを取材。主な編著に『熊本地震2016の記憶』(弦書房)、『水俣病を知っていますか』(岩波ブックレット)、『検証ハンセン病史』(河出書房新社)、『新版 検証・免田事件』(現代人文社)、『水俣病 小史 増補第3版』(熊本日日新聞社)など。

講演写真

高峰武さん1
高峰武さん2

ポスター

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