告知内容
塩尻市立図書館の元館長、内野安彦さんをお迎えして、図書館員向けの講座を開催します。出版不況が長引く中、図書館が地域の中で考えなれればならないこと、出来ることは何か。参加者の皆さんと考えます。
講演概要
6月26日(月)、元塩尻市立図書館で現在ラジオパーソナリティーをされているの内野安彦さんをお迎えして講演会を開催しました。
図書館にお勤めの際も、意識して地域に出ていこうとしていた内野さん。今フリーになって改めて分かったことがあるそうです。それは、どんなに図書館側から情報を発信していたつもりでも、市民に、読者に【届いていない】という現実。また、図書館と図書館、書店と図書館の棚が似てきているということ。
地域の特色がある図書館にするためには、また、図書館のネットワークを生かすには、“選書”が大変重要とのこと。目先のいつも図書館に来る“利用者”だけでなく、10年、20年先の“読者”を見据えた選書をすることが、図書館にとって重要で、今までと同じことをしていてはだめだ、とおっしゃいます。
図書館員ひとりひとりが自分の好きなテーマの本を、地域という視点で選書していくことで、市民の方をも巻き込んだ取り組みや連携につながる。そうしたことが、今ある課題を解決する糸口になるのではないか、とおっしゃいました。
途中、プレゼントタイムもあり、和やかなムードに包まれ、3時間という長丁場でしたが、あっという間に時間は過ぎていきました。私たち職員にとっては、大変勉強になるお話を聞くことができ、有意義な時間となりました。
ご参加くださった皆様、ありがとうございました。
日時
2017年6月26日(月曜日)13時30分から16時30分
場所
塩尻市市民交流センター(えんぱーく)3階・多目的ホール
講師紹介
内野安彦さん
茨城県鹿嶋市に28年、長野県塩尻市に5年奉職。うち図書館に14年携わる。現在、常磐大学、熊本学園大学、同志社大学大学院で教鞭を執りながら、FMラジオのパーソナリティ、日本図書館協会認定司書審査会委員等も務める。主な著書に、『だから図書館めぐりはやめられない』、『図書館はラビリンス』、『図書館長論の試み』、『塩尻の新図書館を創った人たち』、『図書館はまちのたからもの』、『クルマの図書館コレクション』、『ちょっとマニアックな図書館コレクション談義』、『ラジオと地域と図書館と』、『図書館制度・経営論』など。
講演写真


