告知内容

 斬新な視点で書評を書き続ける、文芸評論家の斎藤美奈子さんの講演会を開催します。斎藤さんと共に数々の文学作品を振り返りつつ、文学の新たな魅力を発見しましょう!

講演概要

 7月16日(日)、文芸評論家の斎藤美奈子さんの講演会を開催しました。

 「読書は少数派の趣味」という斎藤さん。近年のベストセラーの傾向にもみられるように、特に文学の読者は少ないといいます。その一因に学校の国語教育があるとし、道徳的な価値観や主人公への共感を求めることが文学離れを作っていると指摘されました。

 文学から離れてしまった大人が「もう一度文学に出会う」ためのポイントとして、図書館や書店をうろうろする、本を1冊持ち歩く、有名な「名作文学」を1冊読む、「ナウい」文学を1冊読む、アウトプットの回路を持つ、という5点をご紹介くださいました。

 講演では、純文学とエンタメ文学の違いや、表現方法の変遷などについてもわかりやすく解説してくださり、軽快かつ痛快な語り口で会場を大いに沸かせていました。
会場では斎藤さんの著書の販売やサイン会も開催しました。ご参加くださった皆様、ありがとうございました。

日時

2017年7月16日(日曜日)13時30分から15時30分

場所

塩尻市市民交流センター(えんぱーく)3階・多目的ホール

講師紹介

斎藤美奈子さん

 1956年新潟県生まれ。児童書などの編集者を経て現在は文芸評論家。『文章読本さん江』で第1回小林秀雄賞受賞。著書に、『妊娠小説』『紅一点論』『文章読本さん江』(以上、ちくま文庫)、『文壇アイドル論』『モダンガール論』(以上、文春文庫)、『戦下のレシピ』(岩波現代文庫)、『冠婚葬祭のひみつ』(岩波新書)、『名作うしろ読み』(中公文庫)、『名作うしろ読みプレミアム』(中央公論新社)、『ニッポン沈没』(筑摩書房)、『学校が教えないほんとうの政治の話』(ちくまプリマー新書)ほか多数。

講演写真

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ポスター

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