告知内容

 絵本作家のとよたかずひこさんをお招きし、絵本づくりにかける思いや創作秘話などをお聞きします。

講演概要

 10月8日(日)、絵本作家のとよたかずひこさんの講演会を開催しました。講演では、とよたさん自ら読み聞かせをしながら創作に対する思いをお話しくださいました。

 絵本創りは「トレーニング」というとよたさん。よい作品は、常に創り続けている中から生まれるもので、編集会議でボツになった時は古いアイデアに固執せず白紙からやり直すそうです。

 また、創作は“自己表現”ではなく、いかに外側の世界を取り込んで作品として昇華できるかが重要だとし、日々の出来事が作品のモチーフになるといいます。例えば、紙芝居『はい、タッチ』(童心社)は、成長して疎遠になってしまった近所の男の子と、ある日、すれ違いざまにさりげなく交わしたハイタッチで心の距離が縮まったという出来事が元になっているとのこと。

 とよたさんは、絵本創りにあたっては繰り返し読むのに耐えられるかどうかを問うといいます。『ぐりとぐら』や『だるまちゃん』シリーズのように、長く読み継がれている絵本は奇をてらわず作品世界を確立しており、自身もそんな作品を時代に流されることなく創っていきたいと語られました。

 会場ではとよたさんの著書の販売があり、講演後にはサイン会も行いました。一人一人と会話しながら絵入りのサインを一冊づつとても丁寧に描いてくださいました。

 とよたさん、ご参加くださった皆さま、誠にありがとうございました。

日時

2017年10月8日(日曜日)13時30分から15時30分

場所

塩尻市市民交流センター(えんぱーく)5階・イベントホール

講師紹介

とよたかずひこ(豊田 一彦)さん(絵本作家)

1947 年宮城県に生まれる。早稲田大学第一文学部卒業。絵本に『どんどこももんちゃん』〈第 7回日本絵本賞〉などの「ももんちゃん あそぼう」シリーズ、「おいしいともだち」シリーズ、「たのしいいちにち」シリーズ(いずれも童心社)、「うららちゃんののりものえほん」シリーズ、「ワニのバルボンシリーズ」(ともにアリス館)、「ぽかぽかおふろ」シリーズ(ひさかたチャイルド)など、紙芝居に『でんしゃがくるよ』『はい、タッチ!』など多数。

講演写真

とよたかずひこさん1
とよたかずひこさん2

ポスター

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