告知内容

 近年、昆虫食が世界中で見直されています。信州では伝統食として継承されてきた昆虫食について、昆虫をこよなく愛する“虫屋”のお二人に、伝統的な味から新しい食べ方まで語っていただきます。市内レストラン「ラ・メゾン・グルマンディーズ」のシェフ友森隆司さんによる創作昆虫料理の試食もあります。

講演概要

 12月3日(日)、信州の伝統食である昆虫食をテーマにイベントを開催しました。講演と試食を交え、郷土文化の魅力の再発見とこれからの展望について考えました。

 前半は『信州人虫を食べる』(信濃毎日新聞社)著者の田下昌志さんと丸山潔さんを講師に、昆虫の採り方や調理法、栄養などについて学びました。

 「虫の四大珍味」とされ信州では定番のハチノコ・イナゴ・ザザムシ・サナギ(カイコ)からゲンゴロウやカメムシなど食材としてはマニアックな昆虫まで登場。「クワガタムシの幼虫は朽ちた木を食べているので美味しくない」、「羽化前のセミの幼虫を捕まえて唐揚げにすると美味しい」などこの道のプロならではのレア情報も飛び出し、会場をうならせていました。

 後半では市内のフレンチレストランシェフの友森隆司さんが考案した創作昆虫料理を試食しました。この日のメニューは、イナゴを混ぜ込んだハンバーグ、カイコとポテトのカレー風味の包み揚げ、ザザムシと塩尻産野菜のオムレツ、ハチノコとハチミツのラ・フランス風味のムースの4種。カイコのにおいを消すのに苦労したという友森さん。あえて虫の原型をとどめるように作られた料理でしたが、みなさんしっかり完食されていました。

 最後に、田下さんが、世界的な文化価値が高く地域コミュニティの形成や健康づくりにも役立つ信州の昆虫食の魅力をこれからも発信していきたいと語ってまとめました。

 会場では書籍『信州人虫を食べる』販売とサイン会も行いました。ご参加くださった皆様、ありがとうございました!

日時

2017年12月3日(日曜日)13時30分から15時30分

場所

塩尻市市民交流センター(えんぱーく)5階・イベントホール

講師紹介

田下昌志さん(日本鱗翅学会評議員、『信州人虫を食べる』(信濃毎日新聞社)著者)

丸山潔さん(松本むしの会代表幹事、『信州人虫を食べる』(信濃毎日新聞社)著者)

協力:友森 隆司さん(フレンチレストラン「ラ メゾン グルマンディーズ」シェフ)

講演写真

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ポスター

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