「信州しおじり本の寺子屋」事業の、いせひでこさんによる講演会の報告をしています。

いせひでこ講演会「わたしの木、こころの木」

画家、絵本作家であるいせひでこさんをお招きし講演会を開催します。7月23日から図書館本館で開催される原画展にあわせ、絵本『ルリユールおじさん』への想いや、十数年来のテーマである「音楽」「木」「いのち」についてお話しいただきます。

協力

絵本美術館 森のおうち

日時

2013年8月11日(日曜日)13時30分から15時30分

場所

塩尻市市民交流センター(えんぱーく)3階・多目的ホール

講師

いせひでこさん

プロフィール

画家、絵本作家。1949年生れ。東京芸術大学卒業。『マキちゃんのえにっき』で野間児童文芸新人賞、『水仙月の四日』で産経児童出版文化賞絵本賞を受賞。宮沢賢治とゴッホの研究をライフワークとしており、スケッチの旅での出会いや実感を大切にする現実主義に徹した作品が多い。エッセイに『ふたりのゴッホ』『七つめの絵の具』、絵本に『よだかの星』 『雲のてんらん会』『絵描き』『にいさん』『あの路』などがある。作品はフランスなど海外でも翻訳出版されている。2007年にはパリで「いせひでこ原画展 絆」を開く。2011.3月の大震災、原発事故以降は、緊急出版した『木のかあちゃんズ』を携え、子どもたちとワークショップを通じた絵本の普及活動にも力を注いでいる。また、阪神淡路大震災の復興支援「1000人のチェロ・コンサート」に参加した体験から、絵本『1000の風 1000のチェロ』を発表。以後、十数年来の創作テーマ「音楽」「木」「いのち」を『チェロの木』に結実させた。2013年7月、長田弘の詩を自分の中で一度消化し、絵本として構成した『最初の質問』(講談社)を発売。

講演会の様子

いせひでこさん1
いせひでこさん2

いせひでこさんの絵本作品のうち、塩尻市立図書館で開催中の原画展より『ルリユールおじさん』、絵本美術館「森のおうち」で開催中の原画展より『チェロの木』、『最初の質問』の制作秘話をお話しいただきました。
『ルリユールおじさん』では、フランスでの取材活動の様子が写真やスケッチとともに紹介され、絵本のモデルとなった昔ながらの職人気質のおじいさんとのエピソードや、絵本製作のために一時的に住んだパリのアパートの思い出など貴重なお話をお聞きすることができました。

いせひでこさんサイン
いせひでこさんサイン会

会場では塩尻書店組合のご協力により、いせさんの著書の販売が行われました。講演会後、購入された方を対象にサイン会が行われ多くの方が列に並びました。写真右は塩尻市立図書館あてに書いていただいた色紙です。

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