「信州しおじり本の寺子屋」事業の、秋本敏さんの講演会の報告をしています。

秋本敏さん講演会「心の復興を支える図書館~被災地を訪ねて~」

 元埼玉県ふじみ野市立図書館長の秋本敏さんを講師にお迎えして、講演会を開催します。
 秋本さんは日本図書館協会やふじみ野市立図書館での仕事のかたわら、東日本大震災の被災地での読み聞かせをはじめとした読書支援活動を行っています。今回の講演会では、そのような活動を通じて感じた、図書館の持つ力についてお話しいただきます。 講演会にあわせて、塩尻発の被災地での読み聞かせボランティアの活動報告などもありますので、ぜひご参加ください。

日時

2013年3月9日(土曜日) 午後1時30分から3時30分

場所

塩尻市市民交流センター(えんぱーく)3階・多目的ホール

講師

秋本敏先生
(元埼玉県ふじみ野市立図書館長、現在ふじみ野市立図書館職員、日本図書館協会研修事業委員会委員長、日本図書館協会認定司書事業委員会委員)

講演会当日の様子

秋本敏さん1

当日は約60名の参加がありました。講演に先立ち、「塩尻おもちゃ図書館」の被災地支援の活動報告がありました。塩尻おもちゃ図書館では、被災地で「おもちゃ広場」を開き、読み聞かせ活動を行うなど、子どもたちの心の傷を癒す活動を行っています。
震災後早くから現地入りし、既に16回にわたって30地域以上を訪れています。今後も活動を続けていかなければならないという強い思いを語っていただきました。

秋本さんからは、被災地での読み聞かせ活動や、車で本を運ぶ「移動図書館」などの読書支援活動について、現地の被災状況もふまえながらお話しいただきました。
被災地では、図書館は読書という楽しみを提供することはもちろん、交流の「場」となることで人々の心の支えとなっています。また、この震災を忘れないために、図書館には記録を収集し保存するという重要な役割があります。被災地の一日も早い復興のために、図書館がいかに「心」の面を支えることができるか、その果たす役割について認識を新たにする講演会となりました。

被災地支援活動のパネル展

今回の講演会にあわせて、図書館1階の森のコートでは「塩尻おもちゃ図書館」の被災地支援活動を報告するパネルと、秋本さんが撮影した被災地の図書館の現状がわかる写真を展示しました。

パネル展1
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