「信州しおじり本の寺子屋」の中沢けいさんによる講演会の報告をしています。
講演会「私の図書館体験」
作家の中沢けいさんの講演会を開催します。
図書館に対して抱くイメージは、人によってさまざまです。その違いがどこからくるのか、中沢さんの図書館体験や最近の図書館の管理運営問題も交えながらお話しいただきます。
日時
2016年8月6日(土曜日)13時30分から15時30分
場所
塩尻市市民交流センター(えんぱーく)3階・多目的ホール
講師
中沢けいさん
「海を感じるとき」で第21回群像新人賞受賞。のち、安藤尋監督、市川由衣主演で映画化。2013年には、「楽隊のうさぎ」が鈴木卓小澤征爾監督、川崎航星主演で映画化された。最新作は2014年「麹町二婆二娘孫ひとり」、2015年対談集「アンチヘイト・ダイアローグ」がある。
講演概要
作家で法政大学教授の中沢けいさんをお招きし、中沢さんのさまざまな「図書館体験」についてお聞きする講演会を開催しました。
中沢さんは、大学院で「文学を社会制度の中から捉える」ことを試みています。現在は、指定管理者制度を軸に新しい図書館のあり方を学生たちと調査しており、調べる中で、図書館に専門職を置いていない自治体が意外に多いことを知ったといいます。
偏った選書や蔵書構成が問題となった事例に触れながら、図書館には専門職である司書を配置するとともに、市民が共有する図書館の蔵書は協働で作っていくべきとの考えを示されました。
会場では塩尻書店組合による本の販売が行われ、講演後にはサイン会も開催されました。市内外からご参加くださった多くの皆さま、ありがとうございました。

