「信州しおじり本の寺子屋」事業の、色川大吉先生による講演会の様子を報告しています。

講演会「自費出版の本について」

日 時

10月28日(日曜日)午後1時30分から午後3時30分

場 所

塩尻市市民交流センター3階 多目的ホール

講 師

色川大吉先生(歴史家、東京経済大学名誉教授)

講演会の様子

色川大吉さん1
色川大吉さん2

講演会では色川さん自身の経験をまじえながら、自費出版の意義や可能性についてお話しいただきました。
現在、商業出版界では「売れる本かどうか」が出版にあたってのポイントとなっているのが現状です。また、大手の有名出版社は一般庶民が本を出版するには狭き門です。色川さんは、自身の自費出版の経験から、出版界に風穴をあけるために「日本自費出版文化賞」を設立しました。
「自分史」などは一般庶民が誰でも書け、身近な人に喜ばれるものでもあります。「自慢話は書かない」「単なる年表で終わらせない」といった一定のルールに則って書けば、自分史であっても普遍性が生まれ、このような自分史が集まることによって「民衆の歴史」ができあがっていきます。
庶民の歴史を本という形にすることで「民衆の文化を高める」ことが、商業出版にはできない自費出版の意義や役割であるというお話でした。

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