「信州しおじり本の寺子屋」の豊田高広さんによる講演会の報告をしています。

講演会「選書でひらく図書館の未来」

図書館運営に関する講演を数多くこなしている、田原市中央図書館長の豊田高広さんをお招きし、図書館で購入する本の選び方についてご講演いただきます。まちの図書館に必要な本とはどんなものか、一緒に考えてみませんか。

日時

2017年1月30日(月曜日)13時30分から15時30分

場所

塩尻市市民交流センター(えんぱーく)3階・多目的ホール

講師

豊田高広さん

1958年、静岡市生。静岡市役所入所後、94年に図書館配属。開設準備にあたった御幸町図書館(Library of the Year 2007 優秀賞)で06年から館長。愛知県田原市図書館長公募に応じ、10年4月に採用。現在、田原市教育部次長兼中央図書館長。「公共図書館員のタマシイ塾」実行委員会代表。著作(共著)に『図書館はまちの真ん中:静岡市立御幸町図書館の挑戦』(勁草書房)、『市場化の時代を生き抜く図書館』(時事通信社)他がある。

講演概要

豊田さんからは、近年、公共図書館には地域の課題解決に役立つ情報を提供することが求められていることをふまえ、そのような図書館になるためにはどうすればよいか、いくつかのポイントを教えていただきました。

豊田さんは、地域に役立つ図書館になるためには、本を新しく選ぶ、または本棚から除く際には、社会の動向や住民の要求に基づいた根拠が必要であるとしています。そのためにマーケティングの手法を使ったり、さまざまな角度から本の貸出状況をチェックしたりしながら仮説と検証を繰り返し、より魅力的な本棚を作っていく必要性を実践例を交えながら述べられました。

豊田高広さん1
豊田高広さん2
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