告知内容

朝日新聞社の元編集局長で、作家・ジャーナリストとして活動している外岡英俊さんの講演会です。

講演概要

外岡さんが「外岡」と「中原」という二つの名前を使っている理由は、朝日新聞入社にあたってペンネームが必要になったから。入社後は作家としての活動を休止し小説が自分のためになるのかと自問する時期があったそうですが、いくつかの事件や災害がきっかけで小説が自分の中で支えになっていることに気づき執筆を再開したそうです。外岡さんにとって小説は、ジャーナリストとして取材した内容を後世に残す手段だといいます。

また、ノンフィクションとフィクションの違いは「削るかふくらませるかの違い」で、「ノンフィクションでは個人の内側に入ることはできないが、フィクションの視点は自由で第三者に入り込み、成りきることもできる。」と説明。新聞記者として大切にしていることは、記者倫理を守ること、いつも弱い側、少数側から見ること、リベラルな視点を見失わないことなどで、弱い側の視点を見失わないために自分の生活レベルを上げないようにしていると話してくださいました。

会場では、外岡さんの著書の販売とサイン会も開催しました。ご参加くださった皆さま、ありがとうございました!

日時

2019年7月7日(日曜日)14:00~16:00

場所

塩尻市市民交流センター(えんぱーく)3階多目的ホール

講師

外岡秀俊(そとおかひでとし)さん

作家・ジャーナリスト。1953年札幌生まれ。77年、朝日新聞社入社。学芸、社会部などを経てニューヨーク特派員、欧州総局長、東京編集局長。2011年早期退社で札幌に戻り、フリーの立場でジャーナリスト・作家活動を続ける。ジャーナリストとしての仕事に「地震と社会」(上・下、みすず書房)、「3.11複合被災」(岩波新書)など。小説は1976年に本名で「北帰行」(河出書房新社)、86年に中原清一郎名義で「未だ王化染はず」(福武書店)を発表。朝日新聞社退社後の2014年に「カノン」(河出書房新社)、15年に「ドラゴン・オプション」(小学館)、17年に「人の昏れ方」(河出書房新社)を、いずれも中原名義で発表している。

外岡秀俊さん

チラシ

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