1973年10月30日、現在の塩尻市北小野出身で、筑摩書房創設者の古田晁が急逝しました。古田は太宰治の文才に惚れ、世に送り出した人物でもあります。太宰の他にも、数多くの文豪や学者と親交があり、「これは!」といった人物や作品には惜しみなく財をつぎ込みました。昭和初期の出版文化を支えた偉大な人物です。
命日である10月30日を「滂沱忌(ぼうだき)」と名付け、市内外からお集まりいただいた皆さまとともに古田家の墓参と古田晁記念館の見学を実施しました。墓前には北小野のワイナリーで醸造されたワインをお供えし、古田晁の人となりや偉大な功績を改めて知る良い機会となりました。
概要

10月30日は、出版社「筑摩書房」創立者で、塩尻市北小野出身の故・古田晁氏の命日です。この日に、今年で4回目となる墓参ツアーと古田晁記念館の見学会を行いました。
1973年に亡くなった古田晁のお墓は、古田晁記念館から徒歩2分の場所にあります。
古田晁記念館に集まった参加者は、歩いて古田晁夫妻と古田家のお墓まで行き、お線香とお花をお墓に捧げ、お参りしました。お酒が好きだった古田のために用意した日本酒とワインもお供えしました。
その後、古田晁記念館の中を図書館長の案内で見学しました。古田晁記念館の展示は、10月22日に24点を入れ替えました。
井伏鱒二、川端康成、志賀直哉など有名な小説家などとの交流が分かる古田晁宛ての書簡やはがきを、参加者の皆さんは興味深そうにじっくりと見ていました。
この日は、この後、北小野地区センターで古田晁記念館文学サロンも行われ、出身地北小野で郷土の偉人、古田晁を偲ぶ一日となりました。
ご参加くださった皆様、古田晁記念館協力会の皆様、ありがとうございました。
日時
2024年10月30日(水) 11:45~12:45
場所
古田晁記念館





